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フィクションです

どうにもならない事があっても幸福な私を守ってあげる

 私は私と付き合いたい。私なら私を悲しませないし。私は私のこと好きじゃないけれど。

 何人も、何人も何人も、何人も何人も何人も何人も何人もの人に、まぁちょっと盛ったけれど、とにかく関わったほとんどの人に存在を消されて生きてきました。いつだってあなたの世界には私はいないことになっていて、私はそれがいやだと伝えたのにどうしたってあなたは私をあなたの世界に存在させてくれなかったね。そういうところが本当にきらいだよ。人間みんなきらい。あなただよ。あなたのことだよ。私のことは存在させてくれないのに、ほかの人のことは存在させるなんて、あんまりだと思わない?

 よく、私が見ている世界はぜんぶにせものなんじゃないかと思う。でも、もしかすると、にせものなのは世界ではなく私の方なのかもしれない。だって存在しないから。存在しないのが当たり前になって、もういいやと諦めてしまっていた。

 存在したい。何十年も先の未来で、まったく知らない人がいいなと思った文章の書き手が、私だったらいいなと思う。存在させてほしい。

 私は私と付き合ってあげられる。シャネルのマニキュアもケイトスペードスマホケースもアニエス・ベーのバッグも、買ってあげる。あなたたちがほかの人にはするけれど私には絶対にしないことを、私はなんでもしてあげる。でも存在を証明することだけは私一人ではできない。ごめん。例えばこうやって、感情と一緒に出てくる文章を他人に読んでもらわないと存在できないわけ。

 おやすみなさい。もう二度と、私を存在させなかったあなたたちが、私の世界に存在しませんように。